診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~14:30 | ● | ● | ● | / | ● | ★ | / |
16:30~19:30 | ● | ▲ | ● | / | ● | ★ | / |
2021年3月20日
こんにちは、院長の伊藤です。
○治療で1番大切なこと
それは診断です。
いくら技術があっても診断ができないと意味がありません。
当院ではマイクロスコープやCTがあるためか、他院に通院中の方がセカンドオピニオン目的で来ていただくことがあります。
大学院の保存科(虫歯や、根の治療を専門にする診療科)に在籍していたころ、開業医や他の専門診療室から難症例の依頼に加えて、痛みの原因についての診断依頼も多く行っていました。
そのため、診断には自信を持って診療を行なっています。
○歯の痛みの分類
歯の痛みには大きく分けて、
虫歯や歯周病などの【細菌】によるものと、噛み合わせなどの【力】によるものに分けられます。
今回は、力が原因で痛みが出たケースです。
○ケースレポート
①奥歯が冷たいものでしみる
②噛むと痛い、
といった症状があり、かかりつけの歯科では知覚過敏処置を行われたようです。
痛みがとれないため、原因が他にあるのではと、当院に来院いただきました。
お口の中を診察すると、確かに奥歯に歯肉退縮による知覚過敏を認めましたが、
知覚過敏で噛むと痛むことはありません。
高倍率の拡大鏡で診査すると、メタルインレーの入った一番奥歯にクラック(ひび)が入っており、
ここにコシのある綿を噛んでもらうと痛みが再現されました。
ひびを追及していくとかなり大きな虫歯が!
こういったケースは被せ物で覆ってあげると改善することが多いです。
知覚過敏処置と仮歯を作製し様子をみると、
知覚過敏、噛んだ時の痛みともに消失したので被せ物を入れました。
おそらく前医は肉眼での診察だったため、クラックに気づかなかったのかもしれません。
このまま知覚過敏処置のみ行っていたら、
いずれ神経を取る処置や、最悪抜歯になっていたと思います。
診断の大切さを実感するケースでした。
なるべく神経を残したい、
マイクロスコープで精密な治療を受けたい、
という方はぜひいらしてください!!