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精密根管治療 : 歯をしっかり治したいと、他院から転院された患者さんのケース

2025年9月15日

こんにちは、院長の伊藤です!


今回は、精密根管治療のケースレポートです


右下奥歯に痛みがあるが、神経の治療をすでにしているので、自由診療でなんとか治療してほしい、と希望されました



術前レントゲン


被せものの適合が悪いですが(黄色で囲んだ部分)、保険の被せ物では正直致し方ないところです


また、根っこの周りの骨が溶けています(赤矢印)


根管治療を自由診療で行う必要性



日本の保険の根管治療の成功率は40%と言われており、欧米の根管治療成功率80%前後と比較すると、とても低い状態です


この理由は、保険治療の安さ、に尽きます


患者さんからすると、「安く治療を受けられる」ですが、


歯科医側からすると「安い費用で治療しなければならない」、となり、


「安かろう、悪かろうの治療」を受けることになります


結果、治療の繰り返し→抜歯、となります


もちろん全ての治療が成功することはあり得ませんが、この患者さんは素晴らしい選択をされたかと思います


 


さて、治療に移ります!


銀歯を外して、むし歯をしっかり除去


このままだと、根管治療の失敗の原因となる唾液中の細菌がどんどん歯の中に入ってきてしまいます



隔壁、という歯の囲いをプラスチックで作ることで、ラバーダムを装着でき、清潔な状態で治療を行えるようにします



ラバーダム下で精密根管治療


内部はかなりむし歯で汚染されており、根管(神経の入っていた部屋)はひとつ手付かずでした



顕微鏡で未発見の根管を探り当てると、大量の膿が歯の中から溢れてきました



治療初回後のレントゲン


古い根の詰め物が取れたことを確認



根管治療2回目の状態


しっかりきれいになってきています



 


根管充填後のレントゲン


術前では2本の根管のみ治療されており、また治療も不十分でしたが、3本の根管をしっかりと根の先まで治療ができたことを確認



経過も良好なため、仮歯からセラミックの被せ物へ


根管治療後の被せものを自由診療で行う理由



この図から分かることは、根管治療、被せものの治療、双方が精度高く行われると高い成功率を示しますが、


どちらか一方の精度が悪いと、成功率はガクッと下がるということです


見た目のために自由診療をお勧めするわけではなく、末長く健康に歯を使えるよう、当院では自由診療の被せものをお勧めしています!


一年後のレントゲン


根の先の膿があった部分にしっかり骨ができています


治療終了してからも、3ヶ月ごとに定期検診に来ていただいており、5年経った今も症状なく経過しています


 


 


 


執筆者
プロフィール

プロフィール

伊藤 崇史Takafumi Ito

ほまれ歯科医院 院長

当院では、「的確な診断」→「しっかりとした説明」→「拡大視野下における精密治療」→「むし歯・歯周病の再発の予防」といった流れで患者さんごとのニーズに合わせた診療を行なっております。

【経歴】
2011年3月新潟大学歯学部 卒業 2011年~2012年新潟大学医歯学総合病院・歯科総合診療部 2012年~2016年新潟大学医歯学総合研究科・う蝕顎分野 2015年~2016年新潟大学医歯学総合病院
医療連携口腔管理チーム 歯内療法担当
【所属】
日本審美歯科学会
日本顕微鏡歯科学会
 
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