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2020年12月24日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は保険外診療にはなりますが、
マイクロエンド(精密根管治療)についてです。
○日本の保険での根管治療の成功率
下のグラフは何を表しているでしょうか?
これは東京医科歯科大に来院された患者さんの、根管治療を受けた歯の状態を評価したものです。
このグラフが何を表しているかというと、
根の治療を行なった約半数の歯の根っこの先に膿ができていたことを示しています。
つまり、保険の根の治療の成功率は50%にも満たない!
ということです。
なかなかショッキングな数字ですね。
○欧米の根管治療専門医が行う根管治療の成功率
根管治療(膿がない、初発症例) 90%以上
根管治療(膿がある) 80%
再根管治療 70%
再根管治療(膿がある、根っこの本来の形態が壊れている) 40−50%
ここから分かるのは、
①日本の保険治療とは成功率に大きく差がある
②治療を繰り返すほどどんどん成功率が下がる
ということです。
この差を埋めるために、当院では保険治療でも精一杯やっておりますが、
保険の根管治療は一回あたり何百円、という単価ですので、
時間的な制約、使用可能な機材の制約は避けられません。
ちなみに、
根の治療はやればやるだけ残る歯が少なくなりますので、一般的に3-4回で打ち止めになります。
その後は抜歯になってしまいます…
無駄に医療費をかけないためにも、
残っている歯を残すためにも、
いかに最初の段階でしっかりと費用をかけて精密な治療が出来るかにかかっていると当院では考えております。
保険の根管治療とマイクロエンドで何が違うのか、
次回ご説明します!!