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2020年12月25日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は、精密根管治療(保険外診療)の続きです。
根管治療の成功率を上げるため、当院の精密根管治療で行なっていることは以下です。
①ラバーダムの使用
1番重要なことは、可能な限り無菌的に治療を行うことです。
根管治療はお口の中の細菌が相手です。
ラバーダムというゴムのマスクを貼ることで、お口の中にオペ室を作ります
②ニッケルチタンファイルの使用
根管の形態は非常に複雑に湾曲しています。
赤い箇所が根管です。
複雑にカーブしたり、途中で枝分かれをしています。
保険治療ではステンレスの器具を用いて根管内の汚れを取るのですが、
器具にしなりがない為に真っ直ぐに削れてしまい、
本来の形態が壊れてしまうことがあります。
そうなると成功率は半分以下に下がってしまいます。
この画像はニッケルチタンファイルですが、
非常に柔らかいため根管の湾曲に沿って
綺麗に清掃することが可能です!
非常に高価なため、保険治療では基本的に使用できません。
③まとまった治療時間の確保
根管治療の回数が増えると、仮蓋の脱落のリスク、細菌の根管内への侵入のリスクが増加し、根管治療の難易度が上がってしまいます。
保険治療では一回あたり15-20分程度ですが、
精密根管治療では一回あたりの治療時間を60分から90分確保する事で
治療回数を減らし、根管内の感染リスクを減らします。
④マイクロスコープの使用
根管内の汚れ具合、未探索の根管の有無、歯根破折などの精査が可能です。
保険治療でも使用しますが、保険では時間の制約上、確認程度となります。
○まとめ
根管治療はいいかげんにやっても患者さんには分からない治療ですが、
治療の不具合が抜歯へとつながってしまう、非常に大事な治療です。
そのため、海外では治療費が10万円を越します。
保険制度は非常に素晴らしい制度ですが、
3年前後で各種治療はやりかえが必要となることが多く、
結局は医療費の増加やQOLの低下につながることもあります。
やり直しが少なく、
精密な治療をご希望される方はご相談ください。