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大きく骨が溶けてしまった歯を、精密根管治療で残せたケース
2025年11月1日
こんにちは、院長の伊藤です!
今回は骨が大きく溶けた歯に精密根管治療を行い、抜歯を回避したケースレポートです。

初診時の状態
CT画像では、根の先に黒い影(膿の袋)が広がっており、根尖病変が確認されます。
また、上顎洞という副鼻腔にも膿が漏れ出しています。
状態をご説明したところ、自由診療の精密根管治療を選択されました。
治療ステップ
う蝕検知液(むし歯を青く染める液)を使いながらしっかりとむし歯を除去!
また、細菌が侵入しないよう隔壁を製作しています。
このステップがしっかり出来ていないと、せっかく治療しても治りません。
マイクロスコープによる根管内の確認
肉眼では見えない根管の分岐部までしっかり確認できるため、見逃しのない感染除去が可能になります。
20倍拡大下で、複雑な根管形態でも精密に処置を行っています。
根管充填後
膿がかなり大きいので、仮歯で半年経過観察を行うことに。
治療後CTでの経過観察
半年後のCTでは、根尖部の黒い影が消失し、白い骨構造(骨梁)が再生していることを確認できました。
これは感染が治まり、骨が正常に回復している証拠です。
セラミッククラウンの装着
保険ではなく、自由診療の精密根管治療を行うことで、大切な歯をしっかりと保存することができました!








