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根管治療をしても治らないことはある?その後の治療について
2026年8月29日
「根の治療をしたのに、まだ違和感がある」
「レントゲンを撮ったら、根の先にまだ影が残っていると言われた」
このような場合、「治療が失敗したのでは?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
しかし、根管治療を行った後はすぐにレントゲンの影がなくなるわけではありません。また、症状やレントゲンの状態によって、その後の対応も変わってきます。
今回は、根管治療後の経過と、治癒がみられない場合の治療についてご説明します。
根管治療後、レントゲンの影はすぐには消えません

歯の根の先に炎症が起こると、レントゲンやCTで黒い影として確認できることがあります。これは「根尖病変」と呼ばれるものです。
根管治療によって根の中の感染源を取り除いても、周囲の骨が回復するまでには時間がかかります。
そのため、治療直後に影が残っているからといって、必ずしも治療がうまくいっていないわけではありません。
痛みや腫れなどの症状がなく、病変が縮小している場合には、レントゲンなどで経過を確認していきます。
なかなか治らない場合はCTで確認することも
通常のレントゲン写真は二次元の画像のため、歯の根や周囲の骨の状態を完全に把握できないことがあります。
治療後も症状が続いていたり、病変が改善しなかったりする場合には、必要に応じて歯科用CTを撮影します。
CTでは歯や骨を三次元的に確認できるため、根の形態や病変の広がりなど、通常のレントゲンでは判断しにくい部分まで詳しく確認できます。
治らない場合にも、いくつかの選択肢があります
根管治療後に十分な治癒が得られない場合でも、すぐに抜歯になるとは限りません。
状態によっては、
・再度、根管治療を行う
・歯根端切除術などの外科的な治療を行う
・経過観察を行う
・保存が難しい場合には抜歯を検討する
など、いくつかの選択肢があります。
どの治療が適しているかは、歯の残っている量、歯根の状態、病変の大きさ、歯周組織の状態などによって異なります。
大切なのは「その歯を残せるか」を総合的に判断すること
根管治療では、単にレントゲンの影だけを見るのではなく、症状や歯の状態、噛み合わせ、周囲の骨や歯ぐきの状態などを総合的に評価することが大切です。
当院では、必要に応じてマイクロスコープやラバーダムなどを使用し、できるだけ歯を残すことを目標に根管治療を行っています。
一方で、歯の状態によっては治療を繰り返すことが必ずしも患者さんにとって良い結果につながらない場合もあります。
そのような場合には、無理に治療を続けるのではなく、抜歯後の治療も含めて今後の選択肢をご説明します。
「以前に根の治療をした歯が痛む」
「根の先に影があると言われた」
「抜歯と言われたけれど、本当に残せないのか知りたい」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
執筆者
プロフィール
伊藤 崇史Takafumi Ito
ほまれ歯科医院 院長
当院では、「的確な診断」→「しっかりとした説明」→「拡大視野下における精密治療」→「むし歯・歯周病の再発の予防」といった流れで患者さんごとのニーズに合わせた診療を行なっております。
- 【経歴】
- 2011年3月新潟大学歯学部 卒業 2011年~2012年新潟大学医歯学総合病院・歯科総合診療部 2012年~2016年新潟大学医歯学総合研究科・う蝕顎分野 2015年~2016年新潟大学医歯学総合病院
- 医療連携口腔管理チーム 歯内療法担当
- 【所属】
- 日本審美歯科学会
- 日本顕微鏡歯科学会




