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2024年11月21日
こんにちは、院長の伊藤です
金属の詰め物のやり直しや、むし歯の治療では、ダイレクトボンディングを当院ではお勧めしています。
ダイレクトボンディングは
①削る量が他の治療と比べて最小限
②即日に詰められる
③破損しても即日修復が可能
といったメリットがあります。
歯は治療の度に大きく削られ、残っている歯が少なくなると、治療の難易度や再発リスクが高まります。
こういった理由から、ダイレクトボンディングで治療する価値は非常に大きいのです。
今回は、ダイレクトボンディングを行った歯の長期経過例についてです
治療時
金属の詰め物の見た目が気になる、といった理由でダイレクトボンディングを選択されました
外してみると内部でむし歯が大爆発しており、残った歯も非常に少なく、神経ギリギリでした
3年後
こんな感じです
ブラッシングの上手な方ということもあり、治療直後の状態をキープしています
こちらは上が治療直後、下が2年後です
自由診療で丁寧に治療することで、どちらも治療直後とほぼ変わらない状態をキープしています
開業してもうすぐ5年になりますが、非常に多くのダイレクトボンディングを行っています
治療後に神経を取る治療を行なったのと、欠けたのはそれぞれ1ケースのみです
歯をなるべく削りたくない、再治療までの期間をなるべく長くしたい方はご相談ください!
2024年11月9日
こんにちは、院長の伊藤です
今回は転倒して前歯が折れ、急患で来られた方のケースです
初診時
受傷後
右上3番目の歯は被せものが破損してます。
右上の真ん中2本が水平的に折れているのはすぐ分かりますが、
初診時の画像と見比べると、歯茎と骨の中にめり込んでしまっています。
陥入といいますが、予後が悪くなります。神経の保存は困難なことが多く、骨と歯根が同化して抜歯に至るケースもあります。
ただ、受傷後だけ見て陥入に気づくのは難しいこともあり、初診時に写真を撮るシステムにしておいて良かったなと思います。
CTで確認すると、上の前歯部の骨は折れ、周りの骨から浮かんだようになっています。
麻酔後、ある程度元の状態まで歯をぐーっと引っ張り上げ、ワイヤーで固定
このまま骨が落ち着くまで3ヶ月待ちます。
3ヶ月後 ワイヤーを外したところ
歯の治療後
保険の治療なので色合わせなどはしておりませんが、良い感じに経過しています。
外傷後の対応を誤ると、残せる歯も抜歯になったり、経過観察でいいものも神経をとるはめになります。
歯が折れてしみるから神経を取ると説明され、不安になり来られた方で、通常の修復治療で済んだケースもあります。
なにか不安なことがあればご相談ください。
2024年9月26日
こんにちは、院長の伊藤です。
少し寒い日が出てきましたね。ということで、おでんを作りながら合間でブログを書いてます。
さて、今回は定期検診の重要性について簡単にお話しします!
痛くなったら歯医者に行けばいいや、と思ってる方は多いですよね。
歯を失う2大原因のむし歯も、歯周病も、実はあまり痛みが出ません。痛みが出た頃には神経をとる処置や、抜歯が必要となることも少なくありません。
なので、神経をとる処置を回避できたときには、今回は神経をとる前に痛みが出て、歯科を受診するきっかけになってラッキーでしたね、とお伝えしています。
最近友人の歯医者から紹介されたケースです。
左上の歯がしみる、少し痛みがある、との訴え。もちろん自分では見えませんし、裸眼で診察されているところでは見逃されるかもしれません。
実はこの赤丸のところがむし歯で、クラック(ひび)も入っています。
(当院では、ドクターは10倍の拡大鏡、衛生士は3倍の拡大鏡を使用して見逃しを防いでいます。)
むし歯を除去したところ
むし歯だけ染めてくれる検知液を使用しながら、むし歯のところだけ丁寧に削ります。
小さく見えますが、かなり内部で大きくなっており、神経にかなり近接していました。
これくらい深いと、術前の痛みがなくても、術後に痛みが出て神経の治療になることがあります。
後日確認したところ、痛みもなくなったようで安心しました。
また、こういった黒くなってるところはむし歯じゃないか!?と心配されて来院されるのですが、削る必要はありません。
着色あるいは、初期むし歯になりかけの状態ですが、間食を気をつけること、適切にフッ化物をブラッシングで使用することをご説明し、定期検診でチェックしましょう、とお話します。
むし歯と神経治療を専門にしておりますので、何かあればご相談ください!!
2024年9月11日
むし歯→①金属の詰め物→再発→②大きく削って銀歯→再発→③神経を取る治療→再発→④神経の治療→再発→⑤残っている歯が少ないため、抜歯
よくある歯の経過ですが、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
歯科治療というのは、すべての治療ステップをしっかりと行うことで最大限の効果を発揮し、再発までの期間を延ばすことができ、結果、自分の歯を長く使用することができます。
しかし、保険診療というのは全国一律で診療報酬という金額が決まっています。
そのため、一度に複数の患者さんを診て2−3分で終わらせても、時間をしっかりとかけて治療を行っても同じ金額になります。
例えば下記のような感じです。
【むし歯治療】
治療前のようにべたっと詰めるだけしても、治療後のように形態をしっかりと作り上げても同じ金額です。
【根管治療】
いわゆる神経の治療です。
いかに歯の中を無菌に近い状態で治療するか、唾液中の細菌を歯の中に入れないか、というシビアな条件が求められる治療です。根管治療が不十分だと、その後に良い被せものを入れても再発しやすくなり、抜歯に近づきます。
日本の根管治療の診療報酬は世界的に見ても圧倒的に低いため、時間をかけて治療することは困難です。そのため、日本の根管治療の成功率は30ー50%と言われています。
このように、むし歯が残っており、かつ、唾液が絶えず歯の中に侵入する環境下で治療しても
むし歯をしっかりと削り、唾液が侵入しないように「隔壁」というプラスチックで歯に堤防を作ったうえで治療しても、同じ金額です。
もちろん隔壁を作った場合、保険点数には反映されないため、いわゆる赤字診療になります。
(たまにネットなどで、歯医者は再診料で儲けるために何回も通わせる、削りたがる、という意見を見かけますが、見当違いです。再診料は10割負担で600円程度ですが、皆さんに使用する器具は滅菌して、ひとつひとつ梱包しています。その手間と材料代を考えると全く儲けになりません。
また、治療の報酬は昭和からほぼ横ばいです。物価や人件費の高騰にも関わらずです。)
このように、保険診療と自由診療の一番大きな違いは、
『時間と材料をかけて、一つ一つのステップをしっかりと行えるかどうか』です。
保険治療で経営的にも、クオリティ的にも問題ない範囲で行うとすると、すべての治療ステップを踏むことはできず、
途中のステップを省略して行います。
結果、短期的には問題ないように見えても、長期的に見ると大きな差が生じます。
悪くなったら再治療すればいいや、と言う方もいますが、治療を行うたびに大きく歯は削られていきます。
そして、残っている歯が少なければ少ないほど、治療難易度は上がり、再発までの期間は短くなります。
なので、むし歯が小さいうちに自由診療でしっかり治しておく意義はとても大きいのです。
安いからといって安易に保険治療を繰り返していると、治療回数は多くなるためにトータルの医療費はかかり、抜歯までの期間は短くなります。結果、QOL(生活の質)も下がってしまうことになります。
そのため、我々歯科医が自分の歯や家族の歯を治療する際に、保険治療を選択することはほとんど無く、自由診療のクオリティで治療を行います。
患者さんにもなるべく上質な医療を提供したい、そういった想いから自由診療をお勧めしております。
もちろん様々な制約はありますが、保険診療も可能な範囲で丁寧に行っていますのでご安心ください。
長くなりましたが、当院の提供したい治療例を最後に提示します。
(治療事例のページで、随時アップしております。治療にお悩みの方は参考にされてください)
【初期〜中等度のむし歯】
基本的に、メタルインレーは行いません。
歯を削る量を最小限にできるダイレクトボンディングを行うことで、再発が起こったとしても、再度あまり歯を削らないダイレクトボンディングを行うことができるかもしれないからです。
メタルインレーが再発した場合、その多くは被せものへと進み、一気に歯の量は減ります。
【大きな虫歯】
大きなむし歯であれば、再発しやすい保険治療の被せものは行わず、汚れがつきにくく、長期的に安定するセラミックの詰め物や被せものを使用します。
【神経に達するむし歯】
残せそうな神経であれば、むし歯に侵された神経だけ除去し、MTAを使用した神経保存療法を試みます。
【根管治療】
キレイにしているのか、感染させているのか分からないような治療ではなく、ラバーダム下での精密治療
【歯を失った場合】
周りの歯に負担をかけないインプラント
片方の歯の裏側を、一層だけ削る接着性ブリッジ
2024年8月8日
こんにちは、院長の伊藤です
子供たちが夏休みに入りましたね
今日は子ども2人を連れて急遽朝からバイキング、夕方は自転車で公園に行き、へとへとになりました
さて、今回はインプラントについてです
*下の方で血がうつっている写真が出てきます
苦手な方はここで閲覧をやめてください
インプラントは抜いた歯の骨に人口の歯根を埋め込むため、
しっかりとした骨の厚みと長さが必要になります
ところが、抜く必要のある箇所の骨は痩せ細っていたり、膿で溶けてしまっており、そのままではインプラントが出来ないことがよくあります
そんなときには人工骨を使用して、インプラントを行えるように骨を作る必要があります
先日行ったケースを紹介します
①抜歯直後
歯根が2つあったので、穴が2箇所あります
②人工骨を填入
③人工骨がこぼれないよう、コラーゲンの膜で蓋をして、縫合
これは比較的骨がしっかりあるケースです
さて、続いて骨があまりないケース
白癬で囲んだ部分が骨ですが、このまま人工骨を入れても不十分な骨になります
そこで、人口の膜を挿入して囲いを作ったところに人工骨を填入することで、理想的な骨(赤線で囲んだ部分)を造ることが可能になります
これらは全て、術前にCT撮影を行い、しっかりと診断を行った後で行います
当院では歯や神経を保存した治療を専門としておりますが、このようにインプラント治療も積極的に行っています
インプラント治療に興味のある方はご相談ください!!
2024年7月7日
こんにちは、院長の伊藤です
7/7にMr.Childrenのライブに行ってきました!
大学生の時以来のライブで、最近の曲も知らずに挑んだので、…😦?となる場面もありましたが、とても楽しい時間でした
さて、今回はダイレクトボンディングのケースレポートです!
術前
右奥の大きい歯との間がちょっと欠けてるかな?くらいの見た目ですが、レントゲンでは二次的なむし歯になってました
治療中
メタルのシートを歯間部に入れ、隣の健康な歯を削らないようにガード!
誤って削ってしまうと、表面の歯質がザラザラになり、むし歯リスクが高くなってしまいます
きれいに詰めることも大切ですが、こういったひと手間かけることが重要だと考えています
古い詰め物とむし歯を除去後
神経までかなりギリギリでした
ダイレクトボンディング後
治療にあたる歯科医師以外からは見えるところではありませんが、きれいに治療できたかと思います!!