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2023年4月26日
治療前
前歯の表面が一本だけ真っ白になってます。
これはホワイトスポットといいますが、原因として、
(1)むし歯
(2)エナメル質形成不全
があります。
従来の治療法は
(1)白いところだけ削り、コンポジットレジンで詰める
(2)歯の表面を一層削り、ラミネートベニア
(3)歯を全周削り、セラミックの被せもの
といったものでしたが、いずれも歯を削る必要がありました。
最新の【ICON】といった治療法では、歯をほとんど削ることなく歯の色を戻すことが可能になりました。
*歯を削る量のイメージ
ICON≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪コンポジットレジン≪≪≪≪≪≪ラミネートベニア≪≪≪≪セラミックの被せもの
歯を一回削ると、むし歯リスクが格段に上がります。また、再治療のたびにはどんどん失われます。
そのため、なるべく歯を削らない&必要があっても最小限に留める。
といったことが非常に重要なのです。
さっそくケースを見ていきましょう!
薬剤を浸透させるためにホワイトスポット表面を塩酸で一層溶かすので、ラバーダムで治療歯のみ隔離します。
ICON後
白いシミがしっかりと消えました!
治療した歯だけ乾燥して真っ白になっていますが、1−2週間もすれば感想も戻っていい感じになります。
患者さんには手鏡で確認してもらい、大変喜んでいただきました!
2023年4月4日
今回はキャンペーン中のオフィスホワイトニングのケースです。
オフィスホワイトニングとは、歯にホワイトニング剤を塗布し、光を当てることで即日に歯の色を白くするものです。
家で個人的に行うホームホワイトニングと比較して、
①即日で白くなる
②マウスピースをつける煩わしさがない
といった特徴があります。
その反面、
①少し後戻りが早い
②一度のオフィスホワイトニングでは効果が出づらく、複数回必要なケースがある
といったことが挙げられます。
オフィスホワイトニングを補うため、ホームホワイトニングを並行して行うデュアルホワイトニングをお勧めしています。
共通するデメリットとしては、
知覚過敏が出る可能性があります。
また、歯の白さの上限は患者さんごとに異なるため、なかなか白さが改善しにくいこともあります。
さて、ビフォーアフターです。
この方は1度のオフィスホワイトニングでかなり歯の白さが改善しました。
審美的な欲求も強くなり、
この後歯茎の黒ずみを改善するガムピーリングもご希望されました。
ガムピーリングのケースレポートはまた後日ご紹介します。
2023年2月11日
術前
詰め物が外れ虫歯になっている歯に、1番奥の銀歯が食い込んだような状態になっています(青点線)。
詰め物が外れたままの期間が長いと、隣の歯が動いてこのような状態になってしまいます。
このままではしっかりとした詰め物も作れず、無理やり詰め物をしても清掃性が悪くなってしまいます。
患者さんと相談し、
①簡単な矯正を行い、銀歯を後ろへ移動
②根管治療
③ジルコニアクラウンを2本作製
といった治療プランに決定しました
一番奥歯の銀歯を外し、虫歯を除去したところ
仮歯の中にオープンコイルというバネを入れた状態
仮歯から飛び出すくらいの長さにして、引っ込めた状態で装着することでもとの長さに戻る力が働き、
後ろの歯が奥に移動します。
仮歯をSet
オープンコイルを圧縮した状態で装着しているため、仮歯の中で一番奥歯を後ろに移動させる力が働いています。
矯正後
2回バネを交換しました。
いい感じに動き、しっかりと隙間ができました。
これならしっかりとした被せ物を作ることができます。
ジルコニアクラウンの装着後
ビフォーアフター
隙間がなくどうしようもなかった状態から、簡単な矯正を行うことで理想的な状態で被せものを入れることができました
根管治療も行い大変だったと思いますが、お疲れ様でした。
メンテナンスを継続していい状態を保っていきましょう!!
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CT・マイクロエンド・セラミック・ジルコニア・ダイレクトボンディング・保存修復治療・歯内療法・審美歯科・マイクロスコープ・補綴治療・インプラント治療(FINESIA:京セラ)・ホームホワイトニング・オフィスホワイトニングなら
ほまれ歯科医院
03-5851-8217
2023年1月30日
術前
銀歯の歯ぐきに出来もの(=サイナストラクト)が出来ています。
根っこの中の神経が死んだり、歯根破折、歯周病などが原因で根っこの周りの骨が溶け、膿がたまってしまうことがあります。
骨の中で大きくなった膿が逃げ場を求め、歯茎までトンネルを作った出口がこのできものです。
レントゲン
以前に根管治療が行われており、根っこの先に膿である黒い影(矢印)が見られます。
CT画像
いろいろな断面で確認できます。
根っこが3つある歯ですが、すべての根の先端に膿ができており、
上顎洞という副鼻腔に膿が漏れ出してしまっています。
違う歯で精密根管治療をさせてもらった患者さんで、こちらの歯も自費治療を行うことにしました。
むし歯を青く染めるう蝕検知液を使用してむし歯をしっかり取り、精密根管治療に欠かせない隔壁を作製。
このステップが治療の成功率を保つ重要なステップだと考えています。
ここからラバーダム下で治療を行います。
前の治療では3つの神経管が治療されていましたが、見逃されていた4つ目の神経管をマイクロスコープで発見!
分かりづらいですが…
赤矢印の神経管をつなぐ細い溝がありますが、ここに汚れ(白いすじ)が溜まっていることが多く、
今回の場合も感染源になっていました。
超音波ファイルを使って、徹底的に汚れを除去していきます。
ガッタパーチャとバイオセラミックシーラーを使って、根管充填
お薬の詰まり具合の確認のため、
正面と、角度を変えて2枚レントゲン撮影。
以前は三ヶ所しか治療されてませんでしたが、しっかりと四ヶ所つめられていることが分かります。
半年後
とてもいい感じに骨が出来てきています!!
これなら安心してセラミックを入れられそうです!
2022年12月21日
下の奥歯を精密根管治療&セラミックで治療した患者さんですが、
以前治療した右上の歯にむし歯が出来ていました。
治療前
プラスチックの詰め物の脇が虫歯になっていたため、レントゲンを撮影する
金属の詰めものが入っている歯にも、隠れてむし歯が出来ていました(赤矢印)。
古い詰め物を除去したところ
虫歯を除去したところ
2本ともかなり深いむし歯になっていました。
(むし歯ではない着色部分は残してあります)
むし歯は無症状に進行しますので、定期検診の重要性が分かりますね。
ダイレクトボンディング後
いい感じに詰められたんじゃないでしょうか
お口が開きづらい患者さんでしたが、長い時間の治療、お疲れ様でした!!
2022年12月1日
初診時
右上前歯(黄色矢印)が根っこから割れたために骨の中で膿が大きくなり、歯ぐきに腫れが出ていました。
保存不可能だったため、抜歯を行いました。
治療プランについて、
①保険の大きく歯を削るブリッジ
②インプラント
③歯をほとんど削らない自由診療の接着性ブリッジ
を説明したところ、接着性ブリッジを選択されました。
*当院では治療プランをしっかりと提示し、メリット・デメリットを説明したうえで、最後は患者さんに決めてもらいます。
ただ問題点があり、もともとすきっ歯なのでこのまま歯をつけると右上だけ大きな格好悪い歯になってしまいます。
イメージですが、こんな感じになってしまいます。
こういったときは技工士さんに最終的な仕上がりを予想した模型を作ってもらいます。
グレーの部分が治療が必要なところです。
抜いた隣の歯をコンポジットレジンで横幅を増やし、その後に接着性ブリッジを入れることで、前歯2本の大きさがきれいに整い、
自然な前歯に回復することが分かりました。
コンポジットレジンで横幅を足したところ
歯の裏側(青点線で囲んだ部分)の、エナメル質という歯の表層だけ削ります。
このエナメル質という範囲に留めることがポイントで、虫歯リスクがグッと下がります。
従来のブリッジと違って歯を大きく削らないため、接着命になります。
ラバーダムを装着することで、接着を阻害する湿度を徹底的にコントロールします。
装着後
裏側はこんな感じ
周りの歯が乾燥して白くなっていますが、一週間もすれば自然になってきます。
歯を保存したいい治療が出来ました!!
2022年10月25日
今回は歯茎の黒ずみが気になる方に、歯茎のホワイトニングを行ったケースです。
左上の前歯2本が仮歯の状態ですが、セラミックの型取りを行う前に、ガムピーリングを行うことに。
上下歯ぐきに薬剤を塗布した状態です。
ほとんど痛みはありませんが、数日ピリピリした感じがあります。
また、一週間程度は歯ぐきがこのように白い状態になるので、大切な予定がある前は避けてください。
ガムピーリング後1週間
いい感じに歯肉の黒ずみが消え、きれいになりました。
最後にビフォーアフターです。
これだけで口元の印象も変わりますね!!
2022年10月13日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は私の専門である精密根管治療と、セラミック治療についてです。
治療前
40年以上前に入れたセラミックの被せものですが、適合が悪いために汚れがたまりやすい状態で、
根元にむし歯が出来ています。
なるべく再治療のリスクを下げるため、
自費の精密根管治療を行った後にセラミックの被せものを作り直すことに。
①被せものを外し、
②金属の土台を削り取り、
③検知液を使用して虫歯をしっかりと除去後
④無菌的に治療を行うために隔壁を作ります。
術前レントゲン
根っこの先の骨が溶け、黒くなっています。
40年以上前の治療でこの程度なので、
特に治療の必要はありませんが、
新しくセラミックを作るため精密根管治療を。
ラバーダム+マイクロスコープ
根管(神経の入っていたスペース)が虫歯でぐちゃぐちゃで、手付かずの根管もありました。
マイクロスコープで綺麗に!!
一個上の画像と比べると、ボソボソだった歯の中がクリアになっていることが分かると思います。
根管充填後
なるべく歯根破折を防ぐためにファイバーコアで土台をたて、拡大視野下できれいに削ります。
ジルコニアセラミックを装着!!
最後にビフォーアフターです。
いい感じに治療ができました。
しっかりと定期検診に来ていただいてる方なので、長く残せるように頑張りましょう!
2022年9月10日
自由診療の根管治療を行なってから銀歯をセラミックに変えてほしい、とご希望されました。
銀歯、金属製の土台、むし歯をしっかりと除去し、細菌の侵入を防ぐため『隔壁』を製作しました。
この隔壁がないとラバーダムがかけられず、適切な仮蓋の厚みもとれません。
隔壁をしっかり作ってから根管治療をするかどうかで、治療結果が変わると思っています。
レントゲン画像
二股に分かれた様な歯根ですが、赤丸で囲んだ部分は治療がされておらず、
黄色矢印の骨には膿が溜まっています。
ラバーダムを装着し、マイクロスコープ下で治療を行います。
これは耳かきのような器具で、根管内の汚れと、感染した古い薬剤を取り除いています。
根管充填後
角度を変えて撮影することで、すべての根管にしっかりと薬剤が詰まっていることを確認!
いい感じに治療ができました。
半年後
ファイバーコアをたて、仮歯の状態です。
術前にあった根尖病巣も治癒していますので、これならセラミックへと進んで問題なさそうです。