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2021年1月26日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は右上小臼歯にVital Pulp Therapy(歯髄保存療法)を行ったケースです。
古い詰め物が虫歯(←)になっています。
虫歯を削っていると神経が露出しました。
虫歯で失われた部分をコンポジットレジンで隔壁製作後、
ラバーダム下で虫歯により炎症を起こしている歯髄をマイクロスコープを用いて除去しました。
断面にMTAを貼付。
かなり深いところまで神経に炎症が及んでいましたが、レントゲンでしっかりと隔壁、MTAともに詰められていることが確認できます。
1ヶ月症状をみて、問題ないことを確認してセラミッククラウン(e.max)の形成
シリコンでの精密な型どり
e.max(セラミック)クラウンをレジンセメントでセット!!
歯とセラミックの境目がほとんど分からない、精度の高い被せ物が入りました。
引き続き、症状とレントゲンで経過観察を行います!!
このような神経を保存する精密治療をご希望の方はぜひご相談ください。
2021年1月23日
こんにちは!
ほまれ歯科医院の歯科衛生士です!
本日は、このご時世に歯医者さんに行ったらウイルス感染するのでは…?
という皆様の疑問についてお話します!
むしろ必要な歯科治療を受けないことで、感染や重症化のリスクが高まります。
この為、ウイルスに負けない健康な口腔内を作り出すことが大切です!!
歯科医院でコロナ感染が低い理由としては
★徹底した滅菌消毒(12/16の記事をご覧ください)
★各ユニットごとに天井まであるパーテーション完備(他の患者様との接触はありません)
ぜひお口の中の環境を整えて、免疫力アップした生活を送りましょう^ ^
ご安心してお越しください✨
2021年1月6日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は内部・外部吸収により抜髄となった症例です。
※内部・外部吸収とは、破歯細胞が歯をむしゃむしゃと食べてしまう状態です。
○治療経過
左下奥歯が痛む、を主訴に来院されました。
治療を開始したところ、根管(神経・血管が入っている根っこの内部)とは違う場所を削っている最中に出血が見られたため、CT撮影を行いました
大きな吸収があり、一部根っこが薄くなっています。
患者さんには今後の選択肢として、
⑴吸収が起きている根っこ半分の抜歯(ヘミセクション)→ブリッジ
⑵保険の根の治療
⑶マイクロエンド
と、治療の選択肢をご説明したところ、
保険外のマイクロエンドを行うことになりました。
※ほまれ歯科医院では治療の選択肢を提示したうえで、ご一緒に治療プランを決定します!
吸収部位の感染象牙質をしっかりと除去し、まずは吸収部分をMTAで封鎖(黄色矢印)しました。
レントゲンでしっかりMTAが充填されたことを確認し、
痛みもすっかりなくなったので、根管充填を行いました。
根尖付近の湾曲部分にもしっかりとお薬が詰まっています!!
レジンコア→仮歯(プロビジョナルレストレーション)を入れ、
3ヶ月の経過観察。
最初は噛んだ時の痛みがありましたが、症状も消失したので、
シリコンにて精密印象!
印象内面をマイクロスコープで確認し、しっかりと型取りできている事を確認。
咬合の強い患者さんなので、ゴールドクラウンをset!
引き続き経過観察を行います。
マイクロスコープ、CTを用いた精密根管治療をご希望の方はご相談ください。
2021年1月6日
明けましておめでとうございます。本年もほまれ歯科医院をどうぞよろしくお願いします!
そして、皆様のお口の中も1年健やかな状態で過ごせますように!(^^)!
今月のおすすめは歯磨剤(大人向け)です。
当院には大人向けの歯磨剤を何種類か取り揃えております。
①チェックアップスタンダード【510円】(右)
フッ素入りの歯磨剤になります。歯肉炎ではなく、虫歯予防向けの歯磨剤になります。
②ブリリアントモア【920円】(右から2番目)
清掃助剤「ピロリン酸」が歯の表面からステインを浮き上がらせ、清掃剤+ブラッシングで浮き上がった着色をすっきり落とします。
③コンクールジェル【980円】(真ん中)
歯周病の方におすすめです。歯肉から出血で悩んでいる方にもおすすめです。
④大人のトータルケア【920円】(左から2番目)
歯周病、虫歯、知覚過敏、口臭すべてのリスクに対応しています。
⑤デンタルジェルセンシティブ【750円】(左)
知覚過敏の方におすすめです。
在庫限りの販売になります。在庫なくなり次第知覚過敏でお困りの方には大人のトータルケアをおすすめします。
人によって、お口の中の環境は様々です。
自分のお口の中の状態に合った歯磨剤えおお使いしましょう!
2021年1月5日
あけましておめでとうございます!
今年もほまれ歯科医院をどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のお口の中も健やかで過ごせますように!
今回は12月のパート1に続き、歯周病菌が全身に悪影響を与えてしまう症例をいくつかあげてみたいと思います。
3.心臓
〜細菌性心内膜炎〜
心臓弁やその周辺に歯周病菌が付着し、繁殖して起きる感染症です。
〜心筋梗塞、狭心症〜
歯周病菌が血流にのり、全身を巡ると血管に対して大きなダメージを与えるようになり、その結果、動脈硬化を引き起こしたり、血管を詰まらせたりします。
4.肺
〜誤嚥性肺炎〜
誤嚥によって、歯周病菌が肺の中に入り込むと、肺炎を引き起こすことがあります。歯周病にかかっていると、免疫が落ちるため、よりリスクが高まるといえます。
5.子宮
〜早産、低体重児出産〜
歯周病菌が血液を通じて子宮に伝わると、胎児の成長を阻害するうえに、子宮の筋肉を収縮させ早産や低体重児出産を招くことがあります。
このように歯周病菌が全身に悪影響を与えてしまう可能性があります。
痛みがなくても、定期的に検診に行かれることをおすすめします!
歯周病菌は歯を失うだけでなく、命にも関わる可能性があります!
毎日、歯ブラシをきちんとしましょう!
2020年12月25日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は、精密根管治療(保険外診療)の続きです。
根管治療の成功率を上げるため、当院の精密根管治療で行なっていることは以下です。
①ラバーダムの使用
1番重要なことは、可能な限り無菌的に治療を行うことです。
根管治療はお口の中の細菌が相手です。
ラバーダムというゴムのマスクを貼ることで、お口の中にオペ室を作ります
②ニッケルチタンファイルの使用
根管の形態は非常に複雑に湾曲しています。
赤い箇所が根管です。
複雑にカーブしたり、途中で枝分かれをしています。
保険治療ではステンレスの器具を用いて根管内の汚れを取るのですが、
器具にしなりがない為に真っ直ぐに削れてしまい、
本来の形態が壊れてしまうことがあります。
そうなると成功率は半分以下に下がってしまいます。
この画像はニッケルチタンファイルですが、
非常に柔らかいため根管の湾曲に沿って
綺麗に清掃することが可能です!
非常に高価なため、保険治療では基本的に使用できません。
③まとまった治療時間の確保
根管治療の回数が増えると、仮蓋の脱落のリスク、細菌の根管内への侵入のリスクが増加し、根管治療の難易度が上がってしまいます。
保険治療では一回あたり15-20分程度ですが、
精密根管治療では一回あたりの治療時間を60分から90分確保する事で
治療回数を減らし、根管内の感染リスクを減らします。
④マイクロスコープの使用
根管内の汚れ具合、未探索の根管の有無、歯根破折などの精査が可能です。
保険治療でも使用しますが、保険では時間の制約上、確認程度となります。
○まとめ
根管治療はいいかげんにやっても患者さんには分からない治療ですが、
治療の不具合が抜歯へとつながってしまう、非常に大事な治療です。
そのため、海外では治療費が10万円を越します。
保険制度は非常に素晴らしい制度ですが、
3年前後で各種治療はやりかえが必要となることが多く、
結局は医療費の増加やQOLの低下につながることもあります。
やり直しが少なく、
精密な治療をご希望される方はご相談ください。
2020年12月24日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は保険外診療にはなりますが、
マイクロエンド(精密根管治療)についてです。
○日本の保険での根管治療の成功率
下のグラフは何を表しているでしょうか?
これは東京医科歯科大に来院された患者さんの、根管治療を受けた歯の状態を評価したものです。
このグラフが何を表しているかというと、
根の治療を行なった約半数の歯の根っこの先に膿ができていたことを示しています。
つまり、保険の根の治療の成功率は50%にも満たない!
ということです。
なかなかショッキングな数字ですね。
○欧米の根管治療専門医が行う根管治療の成功率
根管治療(膿がない、初発症例) 90%以上
根管治療(膿がある) 80%
再根管治療 70%
再根管治療(膿がある、根っこの本来の形態が壊れている) 40−50%
ここから分かるのは、
①日本の保険治療とは成功率に大きく差がある
②治療を繰り返すほどどんどん成功率が下がる
ということです。
この差を埋めるために、当院では保険治療でも精一杯やっておりますが、
保険の根管治療は一回あたり何百円、という単価ですので、
時間的な制約、使用可能な機材の制約は避けられません。
ちなみに、
根の治療はやればやるだけ残る歯が少なくなりますので、一般的に3-4回で打ち止めになります。
その後は抜歯になってしまいます…
無駄に医療費をかけないためにも、
残っている歯を残すためにも、
いかに最初の段階でしっかりと費用をかけて精密な治療が出来るかにかかっていると当院では考えております。
保険の根管治療とマイクロエンドで何が違うのか、
次回ご説明します!!
2020年12月17日
こんにちは!
ほまれ歯科医院の歯科衛生士です!
本日は器具の消毒滅菌作業について紹介します!
歯科医院で使う滅菌機には種類がいくつかあり、使用しているものは医院によって異なります。
クラスBとは、ヨーロッパ滅菌基準で最高レベルの滅菌が可能と言われており、オペなどに使用できる位の無菌状態を実現できるものです。
また歯を削るタービンやハンドピース内部の中腔パイプ内の細部まで蒸気を行き渡らせ滅菌処置を行えます。
当院の器具は、患者様一人一人に使用する器具を、クラスB滅菌機➕個装パッケージにする事で約3ヶ月無菌状態を保つ事が可能です。つまり開封するまでは無菌状態です!
また滅菌処置だけではなく、ユニットやスピットン(うがいをするボウル型の洗口装置)などもその都度消毒をしてから患者様をご案内しております。
患者様に安心安全な治療を提供できるよう、スタッフ一同、今後も消毒滅菌を徹底してまいります。
2020年12月9日
こんにちは、院長の伊藤です。
今回は仮歯についてです。
当医院では、最終的な補綴物を入れる前に仮歯/プロビジョナルレストレーションを入れます。
●目的
・見た目の回復
・かみ合わせのチェック
・根管治療を行った歯が違和感なく噛めるか?
・清掃性の評価
・歯の移動防止
・形成の状態と削除量の評価
・舌感
・発音
以上を仮歯の期間で確認し、
問題がなければ最終的な被せものの型取りに進んでいきます。
以下が当院で製作した仮歯(青矢印)です。
2020年12月3日
こんにちは!
足立区六町にあるほまれ歯科医院の歯科衛生士です。
今回は歯周病菌が全身に与える悪影響についてお話したいと思います。
「歯茎の腫れ」
「出血」
などから始まる歯周病は、悪化すると歯を支えている顎の骨を溶かし、歯を抜け落ちさせてしまう怖い病気です。
しかし、その悪影響はお口の中だけに留まらず、全身に及ぶこともあることを知っていますか?
歯周病菌はお口の中から血管や気管などを通して全身をめぐり、脳、心臓、肺、子宮など、全身のあちこちに到達し、さまざまな病気を引き起こすことがあります。
その中には、脳梗塞、心臓病、肺炎など命にも関わる大病も含まれています。
つまり、歯周病治療とは、歯だけではなく命を守るための治療でもあるのです!
いくつか、症例をあげてみます。
1.脳
〜脳梗塞〜
重度の歯周病を患っていると、歯周病でない方と比べて脳梗塞になる確率が高いと言われています。
2.血液
〜歯原性菌血症〜
炎症を起こした歯茎が歯磨きの際などに傷つき、そこから歯周病菌を含む口腔内細菌が血液中に入り込む現象です。
〜敗血症〜
血管に入り込んだ細菌が全身に及び、放置するとショックや多臓器不全などの原因を起こします。
〜糖尿病〜
歯周病によって出される毒素が血管に入り込み、インスリン機能を低下させて、糖尿病を悪化させることがあります。また、糖尿病にかかっていると、歯周病を悪化させることもあります。
〜動脈硬化〜
炎症を起こした歯茎から歯周病菌が血液中に流れ込むことで、免疫を担当する細胞が活性化し、それによって動脈硬化の状態が作られることが考えられます。
今回は脳と血液の病気を症例にあげてみました。
次回は、別の部位の病気の症例についてお話させていただきますね!